この付近は警察車両も止まって目を光らせるなど厳戒態勢。曲がった先には開門を待つパトロンたちがたまっていて、定期的に道を渡らせている為これも渋滞の要因になる。結果、1.8マイル10分弱の道のりに要した時間は50分だった。
――1週間後、雨のサンデーアフタヌーン。グリーンジャケットに袖を通していたのは、この年からユニクロのウエアを着用し始めたアダム・スコット(オーストラリア)だった。アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)とのプレーオフを制し、オーストラリア勢初のマスターズチャンピオンとなった。
若手時代からホワイトタイガーとして注目を浴びながら、彼にとってメジャー制覇への道のりは決してスムーズではなかった。前年の「全英オープン」では上がり4連続ボギーを叩いて勝利を逃すなど、何度もビッグタイトルに手をかけながらあと一歩が届かない。そのアダムの姿を見るたびに、僕らはメジャーの怖さを思い知らされていたような気がする。
そう、メジャータイトルへ続く道のりは決してスムーズじゃない。世界中から約90人しか出られない、ゴルフの祭典「マスターズ」ともなればなおさらだ。勝利を引き寄せるパットをねじ込んで「カモンオージー!」と絶叫したアダムの姿。それがすべてを物語っている。
今年もマスターズが始まる。日本勢では松山英樹に期待がかかるが、どんな選手にとってもグリーンジャケットへの道のりは険しい。連覇を目指すダスティン・ジョンソン(米国)だって、ブライソン・デシャンボー(米国)だって、ローリー・マキロイ(北アイルランド)だって決してスムーズにはいかないはずだ。
でも、目的の場所にたどり着くにはそれが当たり前。たった1.8マイルのワシントンロードだって、スムーズに進まないんだから。(これ何の原稿でしたっけ)(文・赤澤亮丈)
――1週間後、雨のサンデーアフタヌーン。グリーンジャケットに袖を通していたのは、この年からユニクロのウエアを着用し始めたアダム・スコット(オーストラリア)だった。アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)とのプレーオフを制し、オーストラリア勢初のマスターズチャンピオンとなった。
若手時代からホワイトタイガーとして注目を浴びながら、彼にとってメジャー制覇への道のりは決してスムーズではなかった。前年の「全英オープン」では上がり4連続ボギーを叩いて勝利を逃すなど、何度もビッグタイトルに手をかけながらあと一歩が届かない。そのアダムの姿を見るたびに、僕らはメジャーの怖さを思い知らされていたような気がする。
そう、メジャータイトルへ続く道のりは決してスムーズじゃない。世界中から約90人しか出られない、ゴルフの祭典「マスターズ」ともなればなおさらだ。勝利を引き寄せるパットをねじ込んで「カモンオージー!」と絶叫したアダムの姿。それがすべてを物語っている。
今年もマスターズが始まる。日本勢では松山英樹に期待がかかるが、どんな選手にとってもグリーンジャケットへの道のりは険しい。連覇を目指すダスティン・ジョンソン(米国)だって、ブライソン・デシャンボー(米国)だって、ローリー・マキロイ(北アイルランド)だって決してスムーズにはいかないはずだ。
でも、目的の場所にたどり着くにはそれが当たり前。たった1.8マイルのワシントンロードだって、スムーズに進まないんだから。(これ何の原稿でしたっけ)(文・赤澤亮丈)