3日目に首位タイに立つと、最終日は前半のプレーを終えて単独首位に立った。そして、16番、17番と連続バーディ。2打のリードをもって迎えた最終ホールのウィニングパット。ボギーとしたが、グリーンを囲んだパトロンの鳴り止まない拍手のなかで、クレンショーは男泣き。21歳だった私も涙した。
「今週は15本目のクラブがバッグに入っていた。ハービーだ」。この優勝を最後にツアー優勝は果たせていない。きっとオーガスタの女神天国の恩師がくれた褒美だったのだろう。2度目のグリーンジャケットに腕を通した、“旬”を過ぎたおじさんが流す涙は、地味だけど、とても感動的だった。(文・高桑均)
「今週は15本目のクラブがバッグに入っていた。ハービーだ」。この優勝を最後にツアー優勝は果たせていない。きっとオーガスタの女神天国の恩師がくれた褒美だったのだろう。2度目のグリーンジャケットに腕を通した、“旬”を過ぎたおじさんが流す涙は、地味だけど、とても感動的だった。(文・高桑均)