さらに、ティショットのスコアへの貢献度、『ストロークス・ゲインド・オフ・ザ・ティ』に限定すると、12年の1位はバッバ・ワトソン、2位はマキロイ、そして7位のキーガン・ブラッドリー(米国)は全米プロでは3位タイだった。「その年にティショットで自信を持っていた人も、12年の全米プロでは上位に来ている」と杉澤氏は分析する。
これらのデータを踏まえると、今年の全米プロで勝ちそうな選手が見えてくる。
■ショット力が高く、ピート・ダイと相性がいいのはJT
「今年の『ストロークス・ゲインド・ティ・トゥ・グリーン』を見てみると、現在1位はブライソン・デシャンボー、2位はコリン・モリカワ、3位はジャスティン・トーマス、4位はジョン・ラーム、5位はブラッドリー。このなかで軸は誰なの? といったら、トーマスなんですよ。
ショット力もありますし、今年のザ・プレーヤーズ選手権で優勝しているので、ピート・ダイ設計のコースとの相性がいい。ピート・ダイ設計の特徴は逃げ場所がないこと。グリーンの右に池があって、ピン位置が右なら、当然左に打ちたくなる。左に外せば池に向かって下りのアプローチしか残らない。上りのパットを打つには、ピンと池の間の狭いスペースに打ってくださいということ。そういうコースの特徴をとらえているトーマスは、気持ち良く行く可能性はあります」
トーマスで思い出されるのは、17年の全米プロ。最終日に一時は単独首位に立ち、メジャー初優勝が近づいていた松山英樹だったが、バックナインで失速して5位タイに終わり、トーマスに優勝をさらわれた。ホールアウト後、松山が杉澤氏のインタビューに涙をこらえながら答えたのが印象的だった。
これらのデータを踏まえると、今年の全米プロで勝ちそうな選手が見えてくる。
■ショット力が高く、ピート・ダイと相性がいいのはJT
「今年の『ストロークス・ゲインド・ティ・トゥ・グリーン』を見てみると、現在1位はブライソン・デシャンボー、2位はコリン・モリカワ、3位はジャスティン・トーマス、4位はジョン・ラーム、5位はブラッドリー。このなかで軸は誰なの? といったら、トーマスなんですよ。
ショット力もありますし、今年のザ・プレーヤーズ選手権で優勝しているので、ピート・ダイ設計のコースとの相性がいい。ピート・ダイ設計の特徴は逃げ場所がないこと。グリーンの右に池があって、ピン位置が右なら、当然左に打ちたくなる。左に外せば池に向かって下りのアプローチしか残らない。上りのパットを打つには、ピンと池の間の狭いスペースに打ってくださいということ。そういうコースの特徴をとらえているトーマスは、気持ち良く行く可能性はあります」
トーマスで思い出されるのは、17年の全米プロ。最終日に一時は単独首位に立ち、メジャー初優勝が近づいていた松山英樹だったが、バックナインで失速して5位タイに終わり、トーマスに優勝をさらわれた。ホールアウト後、松山が杉澤氏のインタビューに涙をこらえながら答えたのが印象的だった。