キャントレーは「何も変えない」をモットーとしている選手だ。名門UCLA時代も2012年にプロ転向してからも「この10年、技術面で何一つ変えようとしたことはない。同じことを繰り返すからこそ、ミスを最小限に抑え、そのワザを磨いていくことができる」。
一方のデシャンボーは、用具を変え、スイングを変え、ストロークを変え、肉体改造にも取り組み、大幅に飛距離を伸ばしてきた。
キャントレーとデシャンボーが握るクラブは、多くの場合、2番手ほどの差があり、パワーの差は歴然だった。しかし、長年、コツコツ磨き上げてきたキャントレーのチップ&パットはあまりにも見事で、それがこの日のキャントレーの何よりの武器になっていた。
とはいえ、デシャンボーだって、練習量と努力は群を抜いており、この日、彼が決めどころのパットをことごとく外した原因は、技術面より、むしろメンタル面にあったと考えるのが自然だ。
6月の全米オープンでは首位から大崩れして敗北。7月のロケット・モルゲージ・クラシックでは突然のキャディとの決別。全英オープンでは契約メーカーのドライバーを愚弄する言葉を吐いて批判され、やる気満々だった東京五輪は直前のコロナ陽性で欠場を余儀なくされた。2年以上も続いているブルックス・ケプカとの確執も含め、そうしたあれこれが次々に報じられる中、ついには取材拒否。
これだけ多くの出来事を抱え込んできたデシャンボーの心が消化不良になって荒れていることは想像に難くない。
一方のデシャンボーは、用具を変え、スイングを変え、ストロークを変え、肉体改造にも取り組み、大幅に飛距離を伸ばしてきた。
キャントレーとデシャンボーが握るクラブは、多くの場合、2番手ほどの差があり、パワーの差は歴然だった。しかし、長年、コツコツ磨き上げてきたキャントレーのチップ&パットはあまりにも見事で、それがこの日のキャントレーの何よりの武器になっていた。
とはいえ、デシャンボーだって、練習量と努力は群を抜いており、この日、彼が決めどころのパットをことごとく外した原因は、技術面より、むしろメンタル面にあったと考えるのが自然だ。
6月の全米オープンでは首位から大崩れして敗北。7月のロケット・モルゲージ・クラシックでは突然のキャディとの決別。全英オープンでは契約メーカーのドライバーを愚弄する言葉を吐いて批判され、やる気満々だった東京五輪は直前のコロナ陽性で欠場を余儀なくされた。2年以上も続いているブルックス・ケプカとの確執も含め、そうしたあれこれが次々に報じられる中、ついには取材拒否。
これだけ多くの出来事を抱え込んできたデシャンボーの心が消化不良になって荒れていることは想像に難くない。