だが、一番すごいところは、かつての構想を批判され、潰された際に浴びせられた数々の言葉を、今回はノーマンが逆手に取っている点だ。
かつてのワールドツアー構想はメジャー・チャンプだけのためのツアーゆえ、「思い上がり」「エゴ」だと批判された。だから今回は、逆に米欧のレギュラーツアーではなく、その予備軍的な位置づけにあるアジアツアーに目を付け、「これから」という可能性を秘めている選手たちのために、アジアツアーをリブ・ゴルフ・インベストメントの傘下に取り込んだ。そこが、ノーマンのビジネス・センスの鋭さであり、そこに彼の強い執念を感じさせられる。
「個人事業主であるツアープレーヤーは、どのツアーでも戦う機会を与えられて然るべき。それが実現されれば、ファンタスティックだ」と、ノーマンは誇らしげだ。
米国男子ツアーのジェイ・モナハン会長は、ツアー・メンバーである選手たちがサウジ側のツアーや大会に参加しないよう、新たなボーナス制度を設けるなどの「アメ」と罰金や出場停止に処するなどの「ムチ」を用意して、あの手この手の対策を講じている。
だが、米国男子ツアー側が強硬姿勢を通そうとすればするほど「それは選手たちの自由を阻害する米国男子ツアーのエゴではないか?」という批判や不満が噴出しかねない。
ノーマンは、そこまで見越した上で、「選手たちは米国男子ツアーにもサウジ側のツアーにも、どちらにも自由に出場する権利がある」と声を大にして、米国男子ツアーの強硬姿勢を暗に批判している。それらすべてが計算づくだとしたら、ノーマンの積年の想いの強さと大きさが少々怖くも感じられる。
かつてのワールドツアー構想はメジャー・チャンプだけのためのツアーゆえ、「思い上がり」「エゴ」だと批判された。だから今回は、逆に米欧のレギュラーツアーではなく、その予備軍的な位置づけにあるアジアツアーに目を付け、「これから」という可能性を秘めている選手たちのために、アジアツアーをリブ・ゴルフ・インベストメントの傘下に取り込んだ。そこが、ノーマンのビジネス・センスの鋭さであり、そこに彼の強い執念を感じさせられる。
「個人事業主であるツアープレーヤーは、どのツアーでも戦う機会を与えられて然るべき。それが実現されれば、ファンタスティックだ」と、ノーマンは誇らしげだ。
米国男子ツアーのジェイ・モナハン会長は、ツアー・メンバーである選手たちがサウジ側のツアーや大会に参加しないよう、新たなボーナス制度を設けるなどの「アメ」と罰金や出場停止に処するなどの「ムチ」を用意して、あの手この手の対策を講じている。
だが、米国男子ツアー側が強硬姿勢を通そうとすればするほど「それは選手たちの自由を阻害する米国男子ツアーのエゴではないか?」という批判や不満が噴出しかねない。
ノーマンは、そこまで見越した上で、「選手たちは米国男子ツアーにもサウジ側のツアーにも、どちらにも自由に出場する権利がある」と声を大にして、米国男子ツアーの強硬姿勢を暗に批判している。それらすべてが計算づくだとしたら、ノーマンの積年の想いの強さと大きさが少々怖くも感じられる。