ウッズとラカバが興奮に包まれながら戦う場と機会は、ここ数年は、まるで彦星と織姫が出会う七夕のように希少化している。

だが、それでもウッズを想い、支え続けるラカバの存在は、大きな山や谷を次々に越えてきたウッズにとって心強い支えになってきたはずである。

ラカバがいたからこそ、ウッズは今回も奇跡的なカムバックを実現することができた。ウッズが「僕はとてもラッキーだ」というフレーズを口にするとき、そこには「僕はジョー・ラカバをキャディに付けることができて、とてもラッキー」という意味が必ずや含まれている。

そのことを、今年のうちに、どうしてもお伝えしておきたくて、私はこのコラムを書いた。

文/舩越園子（ゴルフジャーナリスト）