最後の最後にスポットライトを浴びた日本人は、やっぱり松山だった。だが、米ツアーの1週間を通じて複数の日本人選手に大きな注目が集まり続けたことは、米ツアー史上初めてだったと言っていい。その締め括りが松山の見事な優勝だったことも、偶然のようで必然だったのではないかと私は思う。
今大会の米国内のTV中継では、1983年のハワイアンオープンを制した青木功のチップイン・イーグルの場面が何度も紹介されていた。あの青木の初優勝以後、丸山茂樹が2001年から3年連続で勝利を挙げ、2008年に今田が、そして2014年からは松山が勝利を重ね始め、2018年には小平が米ツアー初優勝を挙げた。
そうやって5人の日本人が勝利を挙げてきたが、いずれも、それぞれの時代のある時期に1人の日本人が孤軍奮闘して勝利したという突発的な印象が強く、もちろん3勝を挙げた丸山が「世界のマルヤマ」と呼ばれ、これまで勝利を重ねてきた松山が「世界のマツヤマ」と言われてはいたが、「日本勢、強し」という印象を与えるものではなかった。
しかし、今大会はその印象を変える端緒になった。圧倒的な強さを見せつける松山がいて、金谷、中島も世界の舞台に立ち始め、その3人がいずれも期待され、実際に期待しうる存在である今こそは、日の丸の厚みと深みが感じられる「日本勢、強し」の新時代の始まりだ。
どちからと言えばレイト・スターターで、ワイアラエを得意としていなかった松山が、新年早々にエンジン全開となったことは、若き後輩たちから刺激を受けたことと無関係ではないはずだ。
松山自身、日本のファンの目の前で昨年の「ZOZOチャンピオンシップ」を制した際は「日本のみなさんの応援のおかげ」と謙虚に語った。彼自身が成長し、心に余裕も生まれ、自分と同じように世界を目指す若き日本勢の手本となるべき自覚も芽生えているのだと思う。
今大会の米国内のTV中継では、1983年のハワイアンオープンを制した青木功のチップイン・イーグルの場面が何度も紹介されていた。あの青木の初優勝以後、丸山茂樹が2001年から3年連続で勝利を挙げ、2008年に今田が、そして2014年からは松山が勝利を重ね始め、2018年には小平が米ツアー初優勝を挙げた。
そうやって5人の日本人が勝利を挙げてきたが、いずれも、それぞれの時代のある時期に1人の日本人が孤軍奮闘して勝利したという突発的な印象が強く、もちろん3勝を挙げた丸山が「世界のマルヤマ」と呼ばれ、これまで勝利を重ねてきた松山が「世界のマツヤマ」と言われてはいたが、「日本勢、強し」という印象を与えるものではなかった。
しかし、今大会はその印象を変える端緒になった。圧倒的な強さを見せつける松山がいて、金谷、中島も世界の舞台に立ち始め、その3人がいずれも期待され、実際に期待しうる存在である今こそは、日の丸の厚みと深みが感じられる「日本勢、強し」の新時代の始まりだ。
どちからと言えばレイト・スターターで、ワイアラエを得意としていなかった松山が、新年早々にエンジン全開となったことは、若き後輩たちから刺激を受けたことと無関係ではないはずだ。
松山自身、日本のファンの目の前で昨年の「ZOZOチャンピオンシップ」を制した際は「日本のみなさんの応援のおかげ」と謙虚に語った。彼自身が成長し、心に余裕も生まれ、自分と同じように世界を目指す若き日本勢の手本となるべき自覚も芽生えているのだと思う。