ミケルソンの言動にはPGA ツアーで戦う選手らも大きく注目｡ジェネシス招待の2日目を「64」と伸ばしたビクトル・ホブラン（ノルウェー）は2019年にプロ転向した24歳｡

｢僕のプロゴルファー人生はまだスタートしたばかり｡夢はPGA ツアーで戦うことだったし､できればずっとここで戦いたいと思っている｣と話す｡その一方でもしトップランカーがみなサウジの新ツアーへと移籍をしてしまったら､｢世界のベストと戦いたいと思っている｡そうなったらどうしたらいいのか…｣と不安の声もあげた｡2020年からPGA ツアーを戦いすでに生涯獲得賞金は930万ドル､日本円で10億円を突破する｡｢お金はもちろん大事だ｡プロになって初めて大金をもらったとき､航空券や食事などを心配しなくてよくなった｡だけどお金はそれだけのこと｡毎朝少しでも良い選手になることを考えている｣とにこやかな笑みで話した｡

ミケルソンの真意がどこにあるのか？サウジの論争はまだまだ続く｡（文・武川玲子=米国在住）