しかし、当時の米国男子ツアーのティム・フィンチェム会長はこれに反対、「新ツアーに行く選手は米国男子ツアーから追放する」とした。新リーグ構想は立ち消えたが、その後1996年にフィンチェム氏は「WGC-世界選手権シリーズ」を発表した。これは今も続くWGCシリーズだ。「少ない選手で世界のトップランカーを集めた高額賞金大会」というのはまさにノーマンが提唱したものだったからノーマンは激怒、「無断でコンセプトを模倣された」としフィンチェム氏を罵倒したと言われている。
20年3月にはパンデミックで世界のゴルフツアーがストップ、新リーグ構想も立ち消えたのかと思われていたが、どうやらコロナ禍ノーマンは着々と進めていたよう。ノーマンはプレミア・ゴルフ・リーグとは別「スーパー・ゴルフ・リーグ」の新リーグ構想を目指し、21年10月に“リブゴルフ・インベストメント”(LIV Golf Investments)を設立、ノーマンがCEOに就任した。
同社はサウジアラビア政府系投資ファウンド、パブリック・インベストメントが過半数の株を所有する。彼らはアジアンツアーに2億ドル(約226億円)以上を投資、22年から10イベントシリーズとして中東などの世界で大会を開催することになり、こちらはすでに開始されている。そしてノーマンが筆頭となりチーム戦で世界のトップ48選手を集めて年間14〜15試合、チーム戦と個人戦を戦う「スーパー・ゴルフ・リーグ」は早ければ2023年開始を目指し巨額のマネーが提示されたという。そして今、日々めまぐるしく選手たちがコメントを発し始めた…。(文・武川玲子=米国在住)
20年3月にはパンデミックで世界のゴルフツアーがストップ、新リーグ構想も立ち消えたのかと思われていたが、どうやらコロナ禍ノーマンは着々と進めていたよう。ノーマンはプレミア・ゴルフ・リーグとは別「スーパー・ゴルフ・リーグ」の新リーグ構想を目指し、21年10月に“リブゴルフ・インベストメント”(LIV Golf Investments)を設立、ノーマンがCEOに就任した。
同社はサウジアラビア政府系投資ファウンド、パブリック・インベストメントが過半数の株を所有する。彼らはアジアンツアーに2億ドル(約226億円)以上を投資、22年から10イベントシリーズとして中東などの世界で大会を開催することになり、こちらはすでに開始されている。そしてノーマンが筆頭となりチーム戦で世界のトップ48選手を集めて年間14〜15試合、チーム戦と個人戦を戦う「スーパー・ゴルフ・リーグ」は早ければ2023年開始を目指し巨額のマネーが提示されたという。そして今、日々めまぐるしく選手たちがコメントを発し始めた…。(文・武川玲子=米国在住)