その一人がジョーダン・スピース(米国)。ディフェンディングチャンピオンとして出場した2016年大会に、ここで『7』を叩き首位から陥落する“12番の悲劇”を味わったが、それに再び襲われた。大会2日目。ティショットをクリークに落とすと、ドロップ後の3打目もボールが水中に消えた。まさかのミスが続くトリプルボギーで、予選敗退の大きな要因になった。
日本勢も苦しめられた。世界アマチュアランク1位の中島啓太は2日目に予選通過圏内でここを迎えたが、フォローの風に乗ったティショットがグリーン奥バンカーの上にある茂みに入りアンプレヤブルを宣言することに。極端な左足下がりの傾斜からの3打目も出すだけに終わり、ここでダブルボギーを叩いた。「(番手の)選択に悔いはない」と話したが、その後3つボギーを叩く展開になり、トータル7オーバーで、決勝ラウンド進出を逃した。悔し涙を流し初のオーガスタを去った。
そして優勝争いにも大きな影響が。3打差の2位から初のメジャー制覇を狙ったキャメロン・スミス(オーストラリア)も泣いた一人。「ひどいスイングだった」というティショットがクリークに落ちる。握っていたアイアンを蹴り上げるような仕草を見せながら、水のなかに落ちるボールを見届けるしかなかった。仕切り直して迎えた3打目もグリーンをオーバーし、結果はトリプルボギー。グリーンジャケットが一気に遠のくホールになってしまった。
来年はどんな選手がここで笑い、あるいは泣くことになるだろうか? (文・間宮輝憲)
日本勢も苦しめられた。世界アマチュアランク1位の中島啓太は2日目に予選通過圏内でここを迎えたが、フォローの風に乗ったティショットがグリーン奥バンカーの上にある茂みに入りアンプレヤブルを宣言することに。極端な左足下がりの傾斜からの3打目も出すだけに終わり、ここでダブルボギーを叩いた。「(番手の)選択に悔いはない」と話したが、その後3つボギーを叩く展開になり、トータル7オーバーで、決勝ラウンド進出を逃した。悔し涙を流し初のオーガスタを去った。
そして優勝争いにも大きな影響が。3打差の2位から初のメジャー制覇を狙ったキャメロン・スミス(オーストラリア)も泣いた一人。「ひどいスイングだった」というティショットがクリークに落ちる。握っていたアイアンを蹴り上げるような仕草を見せながら、水のなかに落ちるボールを見届けるしかなかった。仕切り直して迎えた3打目もグリーンをオーバーし、結果はトリプルボギー。グリーンジャケットが一気に遠のくホールになってしまった。
来年はどんな選手がここで笑い、あるいは泣くことになるだろうか? (文・間宮輝憲)