BMW選手権開幕前に開かれた選手オンリーの緊急会議にはタイガー・ウッズが駆けつけ、20数名の選手たちがPGAツアーの未来を討議した。出席者には箝口（かんこう）令が敷かれたようで、具体的な内容は明かされていない。だが、ある米メディアからは、LIVゴルフに対抗しうる賞金2000万ドル級の予選落ちのないトップ60限定の新大会を年間18大会も創設する案や、PGAツアーを非営利団体から企業体へ転換する案が出されたと報じられた。

その一方で、別の米メディアからはウッズとローリー・マキロイが2年がかりで考案した「先進技術を駆使する斬新なワンデー（1日）・イベント」が2024年から創設される案も提案され、賛同が得られたと報じられている。すでにPGAツアーのジェイ・モナハン会長からも受け入れられ、来週、会長の口から詳細が発表される予定だという。

PGAツアーを存続させ、盛り立てていくために誰もが必死。まさに、ツアーの生き残りをかけたサバイバルゲームだが、そこから生み出される新たなPGAツアーに、ゴルフ界の興味と期待が膨らんでいる。

文/舩越園子（ゴルフジャーナリスト）