けれど、スロープレーの問題が起こると、「ルールはルール」と頭ではわかっていても、心のどこかに釈然としない気持ちが毎回残るのは、なぜだろう。その原因は、おそらくスロープレーのルールにまつわるどこかに改善すべき点があるからではないかと思えてくる。
世界一の米ツアーの大会、メジャー大会といえども、全選手の全組に常にルール委員が張り付いて、すべてを見つめ、すべてを記録し、すべてを測っているわけではない。だから、ルール委員の目に留まった組と留まらなかった組で差が出てしまうことが不公平性を招く最大のポイントだと思う。
スロープレーにまつわる問題で必ずと言っていいほど飛び出すのは、ある選手やある組を計測にかけると決めたルール委員の「主観」「偏見」が取り沙汰されること。それは、差別や国境を越えて競われるべきスポーツの世界では、とても悲しい出来事になる。
結局、基準や規定に曖昧さが多ければ多いほど、主観や偏見が入り込む余地が多いということになる。そこが最大の問題であり、そこが改善できたら、スロープレー問題はもっとすっきりした話になっていくのだと思う。
最終日の朝。最終組で回る2人は練習場で声を掛け合い、前日のスロープレー問題の話をしたという。「どっちにしても、今日、いいプレーをすればいいんだってことは、よくわかっていた」後半に盛り返し、2位になったナは、その日の朝の胸の内を振り返りながら、そう言った。だが、さらに一言、付け加えた。
「今日、(前が詰まって)ほぼ毎ホール、ティで待たされながらプレーした。待っているとき、ほぼ毎ホール、ギャラリーが僕らの(昨日の)話をしていた。その中で(2位になるような好)プレーをした自分を僕は誇りに思う」
世界一の米ツアーの大会、メジャー大会といえども、全選手の全組に常にルール委員が張り付いて、すべてを見つめ、すべてを記録し、すべてを測っているわけではない。だから、ルール委員の目に留まった組と留まらなかった組で差が出てしまうことが不公平性を招く最大のポイントだと思う。
スロープレーにまつわる問題で必ずと言っていいほど飛び出すのは、ある選手やある組を計測にかけると決めたルール委員の「主観」「偏見」が取り沙汰されること。それは、差別や国境を越えて競われるべきスポーツの世界では、とても悲しい出来事になる。
結局、基準や規定に曖昧さが多ければ多いほど、主観や偏見が入り込む余地が多いということになる。そこが最大の問題であり、そこが改善できたら、スロープレー問題はもっとすっきりした話になっていくのだと思う。
最終日の朝。最終組で回る2人は練習場で声を掛け合い、前日のスロープレー問題の話をしたという。「どっちにしても、今日、いいプレーをすればいいんだってことは、よくわかっていた」後半に盛り返し、2位になったナは、その日の朝の胸の内を振り返りながら、そう言った。だが、さらに一言、付け加えた。
「今日、(前が詰まって)ほぼ毎ホール、ティで待たされながらプレーした。待っているとき、ほぼ毎ホール、ギャラリーが僕らの(昨日の)話をしていた。その中で(2位になるような好)プレーをした自分を僕は誇りに思う」