アマチュアゆえに怖いもの知らずのプレーだったのかと問われたら、答えは「ノー」だ。2021年に「全米ジュニア」、2023年に「全米アマ」を制し、タイガー・ウッズ(米国)に次ぐ2冠を達成したダンラップは、脚光を浴びることや大きな期待に応えることをすでに知っていた。
そのぶん、最終日の彼にのしかかったプレッシャーは大きかったはずである。しかし「プレッシャーは特権だ」を持論としているダンラップは、その言葉通り、プレッシャーを糧に戦い抜き、堂々、勝利した。
「7番で池に落としたりもしたけど、アマチュアとして優勝争いができるのは生涯でおそらく一度しかない。ここでこうして戦えていることは幸せだ。たとえスコアが75でも65でも70でも、全力を尽くそうと思った」
勝つことではなく全力を尽くすことに目標を置き換えたら、そこから先は集中力が戻り、アグレッシブなゴルフも戻ってきたという。
現時点ではアマチュアゆえ、優勝賞金151万ドル(約2億2300万円)を受け取ることはできない。だが、彼は優勝トロフィーとともに大きく開かれた未来を持ち帰ることになった。
すぐにプロ転向するかと問われたダンラップは「まだわからない。まだ決めていない」。彼にはさまざまな選択肢が用意されており、熟考した上で決断しようとしている。
「プレッシャーは特権だ」33年ぶりのアマチュア優勝、歴史は面白い【舩越園子コラム】
米国男子ツアーの「ザ・アメリカンエクスプレス」を制したのは、アラバマ大学に籍を置く20歳のアマチュアだった。
所属 ライター
舩越 園子 / Sonoko Funakoshi
配信日時:2024年1月22日 03時02分
記事に関連するリーダーボード
関連記事
ザ・アメリカンエクスプレス
日程 2024年1月18日-1月21日賞金総額 $8,400,000
ザ・アメリカンエクスプレスのニュース
- 「少し残念(笑)」33年ぶりアマV ニック・ダンラップの“2億2000万円”の行方は…
- 33年ぶり快挙! アマVのダンラップにミケルソン、ラームも祝福
- 米ツアーで奮闘を見せる久常涼 “昇格大会”ペブルビーチ出場への道
- 米ツアーで33年ぶりのアマチュアV 一方、日本ツアーでは?
- 20歳のニック・ダンラップが33年ぶり史上8人目のアマチュア優勝 久常涼11位
PGAツアー 週間アクセスランキング
ツアー別に見る
全ツアーTOP | JLPGA (国内女子) |
JGTO (国内男子) | LPGA (米国女子) |
PGA (米国男子) | DP World (欧州男子) |
Asian | LIV GOLF |
ステップアップ | ネクストヒロイン |
PGAシニア | ABEMA |
アマチュア・他 | LADY GO CUP |