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「プレッシャーは特権だ」33年ぶりのアマチュア優勝、歴史は面白い【舩越園子コラム】

米国男子ツアーの「ザ・アメリカンエクスプレス」を制したのは、アラバマ大学に籍を置く20歳のアマチュアだった。

所属 ライター
舩越 園子 / Sonoko Funakoshi

配信日時:2024年1月22日 12時02分

すぐにプロ転向する道を選んだ場合は、PGAツアー優勝者として今年のメジャー大会に出場することができる上に、今年のシグネチャー・イベント残り全試合に挑むこともできる。

すぐにプロ転向しなくても、昨年の全米アマ優勝資格によって今年の「マスターズ」や「全米オープン」、「全英オープン」への出場は約束されている。PGAツアーにおいても、大会優勝者のカテゴリーで年間12試合までは出場することができる。

当面はアマチュア・ステータスを維持し、2024年の途中あるいは2025年からプロ転向するという道もある。

アラバマからカリフォルニアへ、アメリカ大陸を横断して息子の応援に駆けつけていたダンラップの父親は「今、いただいた資料を読んで息子に与えられた選択肢を必死に勉強中です」。子供のころは学校へ行かず、いわゆる「ホームスクール・キッズ」だったダンラップを支え続けてきた母親は、喜びと興奮を抑えきれず、「信じられない」「グレート」を繰り返し、感無量の様子だった。

とても印象的だったのは、ウイニングパットを沈め、ガッツポーズを取ったダンラップを、18番グリーン上で笑顔で見守り、しきりに拍手を送っていたジャスティン・トーマス(米国)とトーマスの現在の相棒キャディ、ジム・“ボーンズ”・マッケイの姿だった。

アラバマ大学出身のトーマスはダンラップの大学ゴルフ部の先輩である。ボーンズは、かつてミケルソンとともにアラバマ州立大学ゴルフ部で戦い、プロ入り後のミケルソンのバッグを長年担いできた相棒だった。

そんな2人がダンラップとともに最終組で回り、ダンラップの歴史的優勝の瞬間を目の前で眺めたことに何か不思議な縁を感じさせられ、『歴史って面白いな』とひそかに思った。

文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)

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