「気持ちを切り替えて16番から攻めようとした。でも、思った通りにショットできなくて……」
16番はフェアウエイの絶好の位置を捉えた。「ライは良かったんです。でも思ったより飛んで左足下がりで……」。第2打でグリーンを捉えられず、ボールは右手前に止まった。第3打はピンを2メートル半ほどオーバーし、結果はボギー。「悔やまれるのはセカンド?」と尋ねると、岩田は無言で頷いた。
バンカーにつかまった17番はパー。
そして最終ホールの18番(パー5)。単独首位でホールアウトしているボーン・テイラーに追い付くためにはイーグル以外に道はない。グリーン左手前からの第3打はピンまで33ヤード。最後の望みをかけた一打は「チップインを狙っていった」(新岡キャディ)。しかし、不可解な飛び出し方と跳ね方でグリーンにすら乗らず、そのとき岩田の万事が休した。
攻めに出た岩田の上がり3ホールは2つのボギーで萎み、勝利への道は閉ざされた。振り返れば、アゲンストの風の中、「凌ぐことしかできない」と感じていたあのころは、パーを拾い続ける執拗さが光っていたが、攻めに出ようとした途端、彼の光はフェードアウトしていった。
そんな岩田とは正反対に、ミケルソンは16番と17番で2連続バーディーを奪い、勝利への可能性を膨らませていった。
16番はフェアウエイの絶好の位置を捉えた。「ライは良かったんです。でも思ったより飛んで左足下がりで……」。第2打でグリーンを捉えられず、ボールは右手前に止まった。第3打はピンを2メートル半ほどオーバーし、結果はボギー。「悔やまれるのはセカンド?」と尋ねると、岩田は無言で頷いた。
バンカーにつかまった17番はパー。
そして最終ホールの18番(パー5)。単独首位でホールアウトしているボーン・テイラーに追い付くためにはイーグル以外に道はない。グリーン左手前からの第3打はピンまで33ヤード。最後の望みをかけた一打は「チップインを狙っていった」(新岡キャディ)。しかし、不可解な飛び出し方と跳ね方でグリーンにすら乗らず、そのとき岩田の万事が休した。
攻めに出た岩田の上がり3ホールは2つのボギーで萎み、勝利への道は閉ざされた。振り返れば、アゲンストの風の中、「凌ぐことしかできない」と感じていたあのころは、パーを拾い続ける執拗さが光っていたが、攻めに出ようとした途端、彼の光はフェードアウトしていった。
そんな岩田とは正反対に、ミケルソンは16番と17番で2連続バーディーを奪い、勝利への可能性を膨らませていった。