だが、大学を中退し、先にプロの世界に入ったスピースが瞬く間にスターダムを駆け上っていったのに対し、大学卒業を待ち、下部ツアー経由になったトーマスはかなり出遅れた感があった。
そんな中、初優勝のチャンスは案外早く訪れた。最終日を最終組で回った2015年のヒューマナ・チャレンジ。しかし、ベテラン選手たちの猛追を食らったトーマスは、終盤16番で池に落としてダブルボギー。7位に終わったトーマスに駆け寄る米メディアは皆無だったが、外国人記者の私だけ、ポツンと佇んでいた彼に声をかけた。
「池ポチャで万事が休したと思った?」と尋ねると、トーマスは悔しさを押し殺しながら「いいえ。奇跡だって起こるかもしれないから、だから僕は最後の最後まで、あらゆる可能性を信じて諦めなかった」と答えた。
敗北しても毅然と胸を張り、ネバーギブアップの精神で戦い抜いたことを誇りに思っている様子だったトーマス。あのときのあの姿勢、あの言葉が本物だったことは、その後の彼の勝ち方に如実に反映されていた。
米ツアー初優勝を挙げた2015年のCIMBクラシックでは、単独首位を走っていた最終日の14番で池に落としてダブルボギー。その時点で3位に後退しながらも15番から3連続バーディを奪って勝利した。
先週のトーナメント・オブ・チャンピオンズのときもトーマスは最終日の15番でダブルボギーを喫し、その時点で松山英樹に1打差に迫られた。だが、慌てることなく持ちこたえ、上がり2ホールの連続バーディーで勝利を手に入れた。
そんな中、初優勝のチャンスは案外早く訪れた。最終日を最終組で回った2015年のヒューマナ・チャレンジ。しかし、ベテラン選手たちの猛追を食らったトーマスは、終盤16番で池に落としてダブルボギー。7位に終わったトーマスに駆け寄る米メディアは皆無だったが、外国人記者の私だけ、ポツンと佇んでいた彼に声をかけた。
「池ポチャで万事が休したと思った?」と尋ねると、トーマスは悔しさを押し殺しながら「いいえ。奇跡だって起こるかもしれないから、だから僕は最後の最後まで、あらゆる可能性を信じて諦めなかった」と答えた。
敗北しても毅然と胸を張り、ネバーギブアップの精神で戦い抜いたことを誇りに思っている様子だったトーマス。あのときのあの姿勢、あの言葉が本物だったことは、その後の彼の勝ち方に如実に反映されていた。
米ツアー初優勝を挙げた2015年のCIMBクラシックでは、単独首位を走っていた最終日の14番で池に落としてダブルボギー。その時点で3位に後退しながらも15番から3連続バーディを奪って勝利した。
先週のトーナメント・オブ・チャンピオンズのときもトーマスは最終日の15番でダブルボギーを喫し、その時点で松山英樹に1打差に迫られた。だが、慌てることなく持ちこたえ、上がり2ホールの連続バーディーで勝利を手に入れた。