それにしても「ゴルフはメンタルなゲーム」とは、本当にその通りだとつくづく思わされる。新人ダンカンが崩れたのは経験不足から来る緊張やプレッシャーが原因だった。
ミケルソンが不調から好調に突然転じたのは、プレジデンツカップに出てアメリカのために戦いたいという気持ちに起因し、今日の17番でパーパットをわずかに外したのも、久しぶりの復活優勝を意識したことと無関係ではないだろう。優勝の可能性が限りなく小さくなって迎えた18番では、バーディーパットを難なく沈めたところにも、彼の心理状態が反映されていたのだと思う。
そして、スティールが、かつては崩れて泣いた大会で堂々2連覇を果たしたことは、ゴルフ場も練習場もない環境から苦労してプロゴルファーになった険しい生い立ちの中で身に付けたネバーギブアップと我慢という彼の精神力が大きなモノを言っていた。
「昨季は僕にとってベストシーズンだった。でも、それを一旦ゼロに戻し、今週から新シーズンをあらためてスタートだと自分に言い聞かせていた。そこでグッドスタートが切れたことが、とてもうれしい」。
大きく捉えれば、5位になったダンカンも、1年ぶりにトップ3に入ったミケルソンも、グッドスタートを切ったと言っていいのではないか。スター選手の姿は少なかったが、いろんなドラマがあった開幕第1戦だった。
文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)
ミケルソンが不調から好調に突然転じたのは、プレジデンツカップに出てアメリカのために戦いたいという気持ちに起因し、今日の17番でパーパットをわずかに外したのも、久しぶりの復活優勝を意識したことと無関係ではないだろう。優勝の可能性が限りなく小さくなって迎えた18番では、バーディーパットを難なく沈めたところにも、彼の心理状態が反映されていたのだと思う。
そして、スティールが、かつては崩れて泣いた大会で堂々2連覇を果たしたことは、ゴルフ場も練習場もない環境から苦労してプロゴルファーになった険しい生い立ちの中で身に付けたネバーギブアップと我慢という彼の精神力が大きなモノを言っていた。
「昨季は僕にとってベストシーズンだった。でも、それを一旦ゼロに戻し、今週から新シーズンをあらためてスタートだと自分に言い聞かせていた。そこでグッドスタートが切れたことが、とてもうれしい」。
大きく捉えれば、5位になったダンカンも、1年ぶりにトップ3に入ったミケルソンも、グッドスタートを切ったと言っていいのではないか。スター選手の姿は少なかったが、いろんなドラマがあった開幕第1戦だった。
文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)