ここ2年間は“ヒデキ・マツヤマのトーナメント”だった。今年は最終日を迎える上位陣は、ファウラーを筆頭に、地元アリゾナ州立大学出身のジョン・ラーム(スペイン)、チェズ・リアビ、フィル・ミケルソン、元全米アマ覇者のブライソン・デシャンボー、昨年のツアー選手権優勝で頭角を現したザンダー・シャウフェレ(いずれも米国)などなど。
それぞれの理由でアリゾナを愛し、スコッツデールの人々を愛し、「この大会が大好きだ」と繰り返し、ファンの笑顔に自身も笑顔で応えるタイプばかりになっていた。そういう顔ぶれだったせいだろう。最終日は大声援の中で大混戦になった。
単独首位でスタートしたファウラーは今大会10回目の出場だが、トップ10入りは過去3回。松山とプレーオフを戦って負けた2年前の惜敗は、ファウラーが思わず悔し泣きした数少ないケースの1つとなった。
「だからこそ、今年こそ」
ファウラーもロープ外を歩いていたファウラー一家も大勢のファンも、みなそう願っていた。そして、ファウラーとこの5年間、交流を続け、大会前週に息を引き取った地元の少年グリッフィンも、ファウラーのキャップに付されたバッジの中で「リッキー、勝ってね!」とサムアップして応援していた。
だが、ファウラーの願いは叶わず、終盤は力尽きたかのように崩れて11位に甘んじた。
それぞれの理由でアリゾナを愛し、スコッツデールの人々を愛し、「この大会が大好きだ」と繰り返し、ファンの笑顔に自身も笑顔で応えるタイプばかりになっていた。そういう顔ぶれだったせいだろう。最終日は大声援の中で大混戦になった。
単独首位でスタートしたファウラーは今大会10回目の出場だが、トップ10入りは過去3回。松山とプレーオフを戦って負けた2年前の惜敗は、ファウラーが思わず悔し泣きした数少ないケースの1つとなった。
「だからこそ、今年こそ」
ファウラーもロープ外を歩いていたファウラー一家も大勢のファンも、みなそう願っていた。そして、ファウラーとこの5年間、交流を続け、大会前週に息を引き取った地元の少年グリッフィンも、ファウラーのキャップに付されたバッジの中で「リッキー、勝ってね!」とサムアップして応援していた。
だが、ファウラーの願いは叶わず、終盤は力尽きたかのように崩れて11位に甘んじた。