2位に3打差の単独首位でスタートした最終日。出だしからボギーを喫したが、すぐさま3番でバーディーという具合に、ボギーのあとにはバーディーを奪い返していったリードのプレーぶりは、ドアを閉めては開き、開いては閉じる彼の歩みを反映しているかのようだった。
「いつも通り、リーダーボードは常に見て自分の位置を確かめた。いつも通り、自分のルーティーンを守り、自分のゲームプランを信じて自分のゴルフをした」
猛追をかけてきたスピースに並ばれてからは、1度もボギーを叩かなかった。前日は見事なイーグルを奪った15番ではレイアップ後の第3打をグリーン奥にこぼしたが、冷静に寄せてパーを拾った。17番の1.5メートルのパーパットをしっかり沈めたことが、猛追してきたリッキー・ファウラー(米国)との差を1打に保つ結果になった。
上がり4ホールで一つひとつパーを拾い、一つひとつなすべき仕事を完成させてはドアを閉めていったリード。そうやって彼は心地良い眠りにつく最高のステージを整え、グリーンジャケットを羽織った。それがリードなりのマスターズ初制覇への歩み方。
リードが望んでいた通り、今夜は彼にとって「楽しいサンデーナイト」になった。
文・舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)
「いつも通り、リーダーボードは常に見て自分の位置を確かめた。いつも通り、自分のルーティーンを守り、自分のゲームプランを信じて自分のゴルフをした」
猛追をかけてきたスピースに並ばれてからは、1度もボギーを叩かなかった。前日は見事なイーグルを奪った15番ではレイアップ後の第3打をグリーン奥にこぼしたが、冷静に寄せてパーを拾った。17番の1.5メートルのパーパットをしっかり沈めたことが、猛追してきたリッキー・ファウラー(米国)との差を1打に保つ結果になった。
上がり4ホールで一つひとつパーを拾い、一つひとつなすべき仕事を完成させてはドアを閉めていったリード。そうやって彼は心地良い眠りにつく最高のステージを整え、グリーンジャケットを羽織った。それがリードなりのマスターズ初制覇への歩み方。
リードが望んでいた通り、今夜は彼にとって「楽しいサンデーナイト」になった。
文・舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)