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流儀にこだわるパトリック・リードのマスターズ初制覇への歩み方【舩越園子コラム】

流儀にこだわるパトリック・リードのマスターズ初制覇への歩み方【舩越園子コラム】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2018年4月9日 12時18分

2位に3打差の単独首位でスタートした最終日。出だしからボギーを喫したが、すぐさま3番でバーディーという具合に、ボギーのあとにはバーディーを奪い返していったリードのプレーぶりは、ドアを閉めては開き、開いては閉じる彼の歩みを反映しているかのようだった。

「いつも通り、リーダーボードは常に見て自分の位置を確かめた。いつも通り、自分のルーティーンを守り、自分のゲームプランを信じて自分のゴルフをした」

猛追をかけてきたスピースに並ばれてからは、1度もボギーを叩かなかった。前日は見事なイーグルを奪った15番ではレイアップ後の第3打をグリーン奥にこぼしたが、冷静に寄せてパーを拾った。17番の1.5メートルのパーパットをしっかり沈めたことが、猛追してきたリッキー・ファウラー(米国)との差を1打に保つ結果になった。

上がり4ホールで一つひとつパーを拾い、一つひとつなすべき仕事を完成させてはドアを閉めていったリード。そうやって彼は心地良い眠りにつく最高のステージを整え、グリーンジャケットを羽織った。それがリードなりのマスターズ初制覇への歩み方。

リードが望んでいた通り、今夜は彼にとって「楽しいサンデーナイト」になった。

文・舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)

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