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【記者の目】前代未聞、ミケルソンの行為の「その後」が注目されるべき

【記者の目】前代未聞、ミケルソンの行為の「その後」が注目されるべき

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2018年6月21日 12時05分

フィル・ミケルソン(米国)というゴルフ界を代表する英雄がしてしまった行為は、許されることではない。今でもそう思う。難しい状況を回避し、安易にペナルティを受けてその場を片付ける。若いゴルファーの手本になれとはいわないが、間違いなくゴルフの大原則を汚す行為だった。

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グリーン上で自ら放ったパットがカップの横をすり抜け、下り傾斜を落ちそうになったのを見て、小走りにボールに近づいて動いているボールをカップに打ち返す。「今のなし!」といいながら、プライベートラウンドで起こるなら分かるが、プロの試合、ましてや「全米オープン」という世界最高峰の大会では決してやってはならないことだった。

ゴルフを始めて26年目。始めたころは、とにかくルールやマナー、エチケットを守れと厳しく指導された。最新のルールブックをキャディバッグにしのばせ、不明瞭な措置などはその場で調べた。審判がいないスポーツだけに、どれだけ形だけのルールであろうが、それを守るのが当たり前と思っていた。今回のミケルソンはルール上ペナルティを受けるだけにとどまったが、果たしてマナーという点ではどうだったのか。

そんな思いもあって、ミケルソンのシーンを見たときは目を疑った。今までこんなことをしたゴルファーを見たことがなかったからだ。「ルールを有効に使って戦略的にプレーする」とホールアウト後に明かしたミケルソン。これまでも同様の行為を試したいと思っていて、「ようやく今日、それができた」と故意を認めた。こんなことがあっていいのかと、プロゴルファーでも「残念」という選手がいるのも事実だ。

そもそもゴルフの大原則とは何か。「あるがままの状態で打つ」という一文がある。その通りだと思う。芝、風、雨など、あらゆる自然現象を受け入れてプレーするため、どうしても運不運が出るのがゴルフだ。それを我慢して、受け入れながらプレーするのがゴルフだと思っていた。今回のミケルソンのプレーはそんな解釈を根底から覆した。「コースが風の影響もあって難しくなりすぎていて、ついカッとなってしまってやってしまった」といってくれたならまだ分かる。それが、「自らの意志で判断したこと」といわれてしまうと、何もいい返す言葉が出ない。

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