「ステップの前の週のアクサレディスでもレギュラーツアーで初の予選通過をしましたし、ラシンクでも安定したプレーをしていました。見た感じはとてもやわらかい雰囲気ですが、力強いスイングでどのショットでもリズムが変わりません。それがショットの正確性に出ているのではないでしょうか」（下村）

コース上では凜としたたたずまいで目を引いた。「芯が通っている選手だなと感じました。98年度生まれの黄金世代で、同級生の活躍に刺激を受けていると話しています。印象的な言葉があります。『強い世代に生まれて幸せです』と言っていました。この言葉からも分かるように、とても気持ちが強いのではと感じます」と下村の注目選手の一人は、どうやらファイターのようだ。

「SNSでもひたむきさを感じます。話している姿や歩いている姿からも強さを感じます。姿勢がすばらしいです。小柄ですが、とても大きく見える選手ですね」（下村）。華やかに美しく、そして強さをもってコースを彩りそうだ。

■Hanasakaだけに“華”でしょう！

開幕戦ではルーキーの台頭がいきなり目立ったが、今週は元シード選手も多数出場する。その中の一人が脇元華だ。18年のプロテストに合格し、19年にツアー本格参戦でいきなり賞金シードを獲得。ところが昨年は不振に陥り、シードを落とした。今季はステップにも出場しながらレギュラー復帰をにらんでいる一人だ。

「脇元さんもこの2試合はレギュラーツアーに出場して26位タイ、21位タイと結果を残しています。先週のヤマハレディースでは、悪天候のなか、あの難コースで最終日に『68』を出しました。18年秋以来のステップ参戦ですが、きっとここでも結果を残すのではと期待しています」