「オフのあいだにはプロキャディの方と合宿をしたと聞きました。試合をどのように組み立てるか、どうコースどりをするか。吸収したいという気持ちがすごく表れていると感じます。会場でも黙々と練習に打ち込んでいますし、さすがプロテスト1位の選手だなと思いました」。尾関を会場で見た下村は、そんなひたむきに取り組む姿勢も強さの一つだという。

今年の3月までは高校生。「これから体も大きくなっていくでしょうし、もっといろんなことを吸収していけば、めざましく成長を遂げるのではないでしょうか」（下村）。尾関自身はステップでの戦いで注意すべき点として、「プロキャディが隣にいないから、一人で考えながらやりたい」と話している。ここまで経験してきたものを生かして、前戦の2位を超えたい。

■あざやかに、美しく、悠々と

彩美悠と書いて『あみゆ』。読み方については「よく聞かれると言っていました」と下村。その由来はどこにあるのか。「あざやかに、美しく、悠々と」。そんな気持ちが込められてこの名前ができあがったという。

下村いわく、「尾関さんが昨年、最後に投稿したインスタグラムの言葉がとても印象的なんです」。ここで紹介させてもらおう。

『2021年は私にとって特別な年でした。来年からは新しい人生だと思って、「感謝と謙虚」を胸に日々頑張ります』