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    【第4回】ハーフスイングで、ボールを打つ感覚を覚えよう

    絶対に覚えておかなければならない “グリップ&アドレス”を石井プロに教えてもらい、ようやく球を打つことに。気持ちよく思いっきり飛ばそうと意気込んだが、空振りしたり、全然飛ばなかったり…。そんな姿を見た石井プロからの「打ち始めは、腰から腰までのハーフスイングで十分!」というアドバイスが…

    配信日時:2017年1月2日 06時00分

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    主人公…穐田一義(あきた・かずよし)28歳男性。スポーツ歴は野球。学校の体育の授業では、そこそこ運動神経が良いと周りから言われていたため、どんなスポーツでも「やれば出来る!」とタカをくくっているタイプ。"かっこ悪いこと"や"ダサいこと"は嫌い。褒められるとすぐ調子に乗り、上司からはたびたび注意を受ける

    コーチ…石井忍(いしい・しのぶ)1974年生まれ。千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て、1998年ツアープロ転向。近年はツアープロコーチとして、金田久美子、大江香織らを指導してきた。男子では薗田峻輔らのコーチを勤め、多くの男女プロを指導してきた実績を持つ。東京、千葉でエースゴルフクラブを主宰し、トップアマから初心者ゴルファーまで幅広い層へ向けてレッスンを行っている

    腰から腰のスイングが“ショットの基本”

    石井『どうです?最初はフルスイングしても上手く打てないでしょう?』

    「全然当たらない…どうしたらいいでしょう」

    石井『初めのうちは、腰から腰までのハーフスイングから始めましょう。自分の目線で見える位置までなら、スイングを管理しやすいですから』

    「腰から腰ですか。それくらいの振り幅だったら当たるかも!!」
    石井『ハーフスイングは、全てのショットの基本です。ポイントは“手元は常に体の正面をキープ”。スイング中は手元と体の関係を変えないのが鉄則です』
    石井『手元と体の関係を変えないまま、体全体を捻っていきます。下半身はアドレス時の状態をなるべくキープしてください。手元が腰の高さまで上がったら、体を捻り戻してボールを払い打ちます。そのままボールの飛球線方向に体を回していきましょう』

    “手元と体の同調”でスイングの再現性が生まれる

    「ん〜、手元は常の体の正面か〜…。腕の力でクラブを振り回すほうが簡単じゃないですか?」

    石井『では実際に私が腕で振り回してみましょう(ブン)! 見てみてどうですか?』
    「すごくカッコ悪いし、窮屈そうに見える…。こんなスイングしたくないです!」

    石井『“手元が常に体の正面”が重要な理由は、ゴルフは“スイングの再現性”が最も大事だからです。腕や手の力だけで振ると、打つたびに力加減や振り方が変わってしまい、ショットが安定しないんです。そのままゴルフを続けてスイングが固まってしまったら、一生上手くなりませんよ!!』

    「じゃあ、初心者が通る登竜門ってことですね?」

    石井『いえ、実は多くのアマチュアは力いっぱい腕で振っているんです。グリップ、アドレスも同様ですが、ゴルフを始めてからの成長速度はこの段階で決まるといっても過言ではありません』

    「え…じゃあいつまでも“100を切れない”って嘆いているあの先輩も腕だけで振っているってことですか?」

    石井『おそらく、そうでしょうね』

    「(先輩を出し抜くチャンス、キター!!)石井プロ、ポイントを教えてください!!」

    石井『特に右腰の高さまでクラブを上げたあとに、注意が必要です。慣れてくると打ち急いでしまうんですね。このポジションで、手元が体の正面にあるか確認しつつ、右ワキをしっかり締めて、体を捻り戻していきましょう』
    石井『もうひとつのポイントは、スイング中に体を起こさないことです。アドレス時に作った前傾角度をスイング中もキープしてください。空振りしている人もココに気をつければボールに当たるようになりますよ』
    「よ〜し、なんか当たるようになってきたゾ〜。石井プロ、ありがとうございます」

    石井『やる気で出てきたみたいですね。ここまで出来れば、ひとまずスイングの基本は大丈夫なのですが、もうひとつアドバイスを授けましょう!』
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