重要になるのが、「ここに落とせば大丈夫」と考えたセッティング担当者の意図をくみ取り、目の前の状況を選手が受け入れられるかだと田島は話す。右手前に向かって“傾いている”この18番グリーン。例えばピンが右寄りに切られていた最終日でいうと、グリーン上でも左面に落とすと強烈な下りのラインが残ることになる。それは、わずか1mの距離でもカップ1つ分くらいのズレが生じるほど。これでは決してセーフティーとはいえない距離となる。まだ右のラフに入れてのアプローチ勝負の方が、パーを拾ううえで計算が立ちやすい、といった具合だ。
それを踏まえて、選手がどのような攻め方をするか。そこに違いが出てくる。それでも、田島は「この(傾斜の)捉え方は人それぞれで、意見が異なるはず」と、一筋縄では語れないことも強調した。
■小平智の優勝がツアー活性化にもたらすもの
試合内容についていうと、今季を締めくくるにふさわしい熱戦となったのは間違いがない。特に最終日は「64」をマークした小平と、「65」の石川らの猛チャージと、逃げ切りを図る堀川未来夢という構図が、見るものを奮い立たせた。
勝負は三つ巴のプレーオフまでもつれこみ、最後に小平が紙一重の差で制した。優勝後の会見では「後輩には初優勝をさせたくないという気持ちだった。僕も池田勇太さんや宮里優作さんに阻まれてきたし、自分が壁になってやろうと思っていた」と口にしたが、この言葉に田島は目を細めた。
「多くの先輩に優勝を阻まれるなかで、選手は成長する。この言葉で、20代の若手選手に活を入れたかったのだと思う。選手同士はすごく仲がいいですが、そのなかでも優劣をつけながらツアーを盛り上げて欲しい。そんな意思を感じました」
それを踏まえて、選手がどのような攻め方をするか。そこに違いが出てくる。それでも、田島は「この(傾斜の)捉え方は人それぞれで、意見が異なるはず」と、一筋縄では語れないことも強調した。
■小平智の優勝がツアー活性化にもたらすもの
試合内容についていうと、今季を締めくくるにふさわしい熱戦となったのは間違いがない。特に最終日は「64」をマークした小平と、「65」の石川らの猛チャージと、逃げ切りを図る堀川未来夢という構図が、見るものを奮い立たせた。
勝負は三つ巴のプレーオフまでもつれこみ、最後に小平が紙一重の差で制した。優勝後の会見では「後輩には初優勝をさせたくないという気持ちだった。僕も池田勇太さんや宮里優作さんに阻まれてきたし、自分が壁になってやろうと思っていた」と口にしたが、この言葉に田島は目を細めた。
「多くの先輩に優勝を阻まれるなかで、選手は成長する。この言葉で、20代の若手選手に活を入れたかったのだと思う。選手同士はすごく仲がいいですが、そのなかでも優劣をつけながらツアーを盛り上げて欲しい。そんな意思を感じました」