練習や試合を休むことを怖がっている若い選手はとてもたくさんいます。調子が悪いときは不安になる気持ちはよくわかります。でも、プロになって第一線で活躍しているような選手たちが、1日、練習を休んだところでいきなり下手になったりはしないはずです。それよりも故障することの方が怖いと認識して欲しいです。
自分の心身と相談しつつトレーナーやマネージャーなど、自分の身近にいる人の声に対してもしっかり聞く耳を持つこと。その上で責任を持って「自分で判断」すること。これが何より大切です。
これまで重ねてきたたくさんの練習が、選手のみなさんの"今"を支えているのはまちがいありません。でも、練習するのは試合でいいパフォーマンスをするためだということを忘れないでください。練習をし過ぎて体を痛めて、試合に支障が出るのは本末転倒です。その量も質もタイミングもコントロールしながらやっていくのが、プロというものです。
富士フィルム・スタジオアリス女子オープンで通算16勝目を飾った35歳の上田桃子選手や、たくさんの故障を何度も乗り越えながら、44歳の今もプレーを続け、今季すでに2度、トップ10入りしている大山志保選手などは、様々な経験からこうしたことをよく知っていると思います。スタジオアリスの時に「オフは打ち込みを控えていた」と大山選手のコメントを見ましたが、これが自分をコントロールするということだと思います。
多くの選手が、できるだけ故障することなく自分を大切にしながらプレーしてくれること。ツアーでプレーしていた先輩として、そのことを願わずにはいられません。ファンのみなさんが見たいのは、そんな選手たちの心からの笑顔あふれるいいプレーなのですから。
原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部にで腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。
自分の心身と相談しつつトレーナーやマネージャーなど、自分の身近にいる人の声に対してもしっかり聞く耳を持つこと。その上で責任を持って「自分で判断」すること。これが何より大切です。
これまで重ねてきたたくさんの練習が、選手のみなさんの"今"を支えているのはまちがいありません。でも、練習するのは試合でいいパフォーマンスをするためだということを忘れないでください。練習をし過ぎて体を痛めて、試合に支障が出るのは本末転倒です。その量も質もタイミングもコントロールしながらやっていくのが、プロというものです。
富士フィルム・スタジオアリス女子オープンで通算16勝目を飾った35歳の上田桃子選手や、たくさんの故障を何度も乗り越えながら、44歳の今もプレーを続け、今季すでに2度、トップ10入りしている大山志保選手などは、様々な経験からこうしたことをよく知っていると思います。スタジオアリスの時に「オフは打ち込みを控えていた」と大山選手のコメントを見ましたが、これが自分をコントロールするということだと思います。
多くの選手が、できるだけ故障することなく自分を大切にしながらプレーしてくれること。ツアーでプレーしていた先輩として、そのことを願わずにはいられません。ファンのみなさんが見たいのは、そんな選手たちの心からの笑顔あふれるいいプレーなのですから。
原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部にで腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。