全ての崩れるきっかけは絨毯から始まる。グリーンが硬く速いからフェアウェイからでなければ止まらない。そういったティショットへのストレスはもちろん、こんな部分でも難しさが。
「どの選手も“手前から攻めないと”ということは分かっています。では、どうするかというと番手間の距離は長めの番手で軽く、ではなく短めのクラブでしっかり打つ、という選択をします。そうなるとどうなるか。いつもとは違う力感で打ち続けることとなる。そしてどんどん力が入っていってしまうんです」
バーディを狙えるホールが少ないことも攻めの感情を狂わせる。「手前から攻めていてもボギーは来るもの。そこで“獲り返そう”と思ったら、待っていましたと言わんばかりに3パットが待っています」。イーブンパーで14位タイ。いかにパーセーブが難しかったかが分かる。
■山下美夢有が流れに乗れるわけ
そんなコースで誰よりも輝いたのが山下だった。何といっても爆発力が光った。初日にコースレコードとなる「64」をマーク。2日目こそ苦しいゴルフになったが、雨が降った3日目に再びベストスコアとなる「67」をマークしてメジャータイトルをつかんだ。
なぜ、山下は流れに乗れたのか。辻村氏は理由を2つ挙げる。
「どの選手も“手前から攻めないと”ということは分かっています。では、どうするかというと番手間の距離は長めの番手で軽く、ではなく短めのクラブでしっかり打つ、という選択をします。そうなるとどうなるか。いつもとは違う力感で打ち続けることとなる。そしてどんどん力が入っていってしまうんです」
バーディを狙えるホールが少ないことも攻めの感情を狂わせる。「手前から攻めていてもボギーは来るもの。そこで“獲り返そう”と思ったら、待っていましたと言わんばかりに3パットが待っています」。イーブンパーで14位タイ。いかにパーセーブが難しかったかが分かる。
■山下美夢有が流れに乗れるわけ
そんなコースで誰よりも輝いたのが山下だった。何といっても爆発力が光った。初日にコースレコードとなる「64」をマーク。2日目こそ苦しいゴルフになったが、雨が降った3日目に再びベストスコアとなる「67」をマークしてメジャータイトルをつかんだ。
なぜ、山下は流れに乗れたのか。辻村氏は理由を2つ挙げる。