鈴木は普段は同組の選手とあまり話さないタイプだが、「さいきさんはいっぱい話しかけてくれて面白いことをしゃべってくれるので、自分も楽しく回れましたし、ナイスプレーには“ナイス!”と言ってくれるので楽しく回れていました」と相乗効果を喜んだ。
だが、そんな2人は最終日には全く違う雰囲気を作り上げた。お互い会話は最小限。優勝を目指す自分のプレーに集中する。そんな最終組を見ていた辻村氏も「最後はお互いに勝負師。いい意味でピリついた優勝争いに相応しい雰囲気でした。お互いに3日目と最終日の違いを分かっている」と称賛した。二人の作り上げる優勝争いの緊張感はギャラリーにも伝わり、終盤には誰もひと言もしゃべらず音も出さず。一瞬も見逃すまいと勝負の行方を見守った。プレーの進行を早めようとするマーシャルすら要らない、二人だけの雰囲気が出来上がった。
■この11年で藤田が変わった部分
そんな優勝争いを制してつかんだ11年ぶりの優勝だったが、辻村氏は長い年月で藤田が一番変化したと挙げたのは技術以外の部分だった。
「年齢を経たこともあると思いますが、いい意味で角が取れて様々な人といいコミュニケーションを取るようになったように感じます。そのフランクないい感じがプレーにも出ていますね。鈴木さんとのいい雰囲気も藤田さんらしさの賜物だと思います」
今以上にプレーヤー同士がライバル心むき出しだった時代。百戦錬磨の先輩たちを越えて若くして実績を積み上げていくには、負けん気を表に出す必要があるときもあったはず。それらが周囲の変化とともに藤田自身もいいかたちにそぎ落とされていった。「これだけの実績があれば高飛車になりそうですが、そういった部分がない。みんなに対してフラットに笑顔で接しています」。
だが、そんな2人は最終日には全く違う雰囲気を作り上げた。お互い会話は最小限。優勝を目指す自分のプレーに集中する。そんな最終組を見ていた辻村氏も「最後はお互いに勝負師。いい意味でピリついた優勝争いに相応しい雰囲気でした。お互いに3日目と最終日の違いを分かっている」と称賛した。二人の作り上げる優勝争いの緊張感はギャラリーにも伝わり、終盤には誰もひと言もしゃべらず音も出さず。一瞬も見逃すまいと勝負の行方を見守った。プレーの進行を早めようとするマーシャルすら要らない、二人だけの雰囲気が出来上がった。
■この11年で藤田が変わった部分
そんな優勝争いを制してつかんだ11年ぶりの優勝だったが、辻村氏は長い年月で藤田が一番変化したと挙げたのは技術以外の部分だった。
「年齢を経たこともあると思いますが、いい意味で角が取れて様々な人といいコミュニケーションを取るようになったように感じます。そのフランクないい感じがプレーにも出ていますね。鈴木さんとのいい雰囲気も藤田さんらしさの賜物だと思います」
今以上にプレーヤー同士がライバル心むき出しだった時代。百戦錬磨の先輩たちを越えて若くして実績を積み上げていくには、負けん気を表に出す必要があるときもあったはず。それらが周囲の変化とともに藤田自身もいいかたちにそぎ落とされていった。「これだけの実績があれば高飛車になりそうですが、そういった部分がない。みんなに対してフラットに笑顔で接しています」。