ヘジンはアマチュアだった17年には「全米女子オープン」で2位に入り、プロ転向後は母国KLPGAツアーで11勝を挙げ、賞金女王に輝いた経験もある。この先どこかで勝ちそうな選手なのは間違いないだろう。

■石井が気になるスウェーデンの2人

ここまでは今シーズンのポイントランキングで上位の選手たちばかり。石井は「気になる選手」として、スウェーデンのルーキー、マヤ・スタークとリン・グラントの2人を挙げる。「今シーズンはルーキーが3人勝っています。古江さん、ティティクル、そしてマヤ・スタークがいる。スタークはスイングスピードが速くて、パンチ力がある。野性的というか、見ていてワクワクするし、面白いですよね。先週のペリカン選手権でも上位に来ていました（10位）」。スタークはポイントランキング50位で最終戦への出場を決めている。

また、同じくスウェーデンのグラントは、今季の出場権をかけたQスクールで35位に終わり、限られた試合数のなかで最終戦へのチケットを手にした。6試合の出場でベスト10は4回。韓国で10月に行われた「BMW女子選手権」では8位タイ、日本で11月に行われた「TOTOジャパンクラシック」では3位に入り、欠場する選手がいるアジアシリーズでしっかり稼いでポイントランキング52位で滑り込んだ。

また、6月には男女混合のDPワールドツアー（欧州男子ツアー）で9打差の勝利。初の女子選手の優勝で歴史に名を刻み、話題となった。「Qスクールでは失敗したけど、レギュラーでずっと出ていればもっと活躍したと思う」と石井は太鼓判を押す。

■ケガ明けの元世界1位、連覇中のコ・ジンヨンの状態は？