『ととのう90』コースの施療を受けて、目的であった『睡眠改善』に関しての効果はどうだったかだが、記者は1時間も経たずに眠気を催してきた。小学校のプールに入った後の午後の教室で瞼がトロンと重くなる、あの感じである。しかし、こんなに即効で眠気が襲ってくるとは驚かされるが、この『ととのう90』のコンセプトを株式会社ブレインパーク代表取締役の前田育栄さんの訊いてみた。

「現代人の頭脳の中は昼夜問わずに活発に動いています。現代人の一日の情報量は江戸時代の人の一年分の情報量だと言われていて、それほど膨大な情報をこなすために脳はスイッチをオフにしづらくなっています。その状態を放置していると不眠に陥ることに繋がることが多いのです。こういった脳疲労を軽減し脳の状態を整えることで、睡眠の質の向上を図るというのが『ととのう90』の施術になります」

さらに、大きな試合を前にしたプロアスリートも『頭鍼』でコンディションを整え、パフォーマンスを上げているという。「スポーツ選手は大会前になるとアドレナリンが出て脳の活動が活発になり、深夜まで寝られなという方が多くいます」と前田さん。施術によって通常通りの睡眠と朝のスッキリとした起床を促している。

鍼を頭のてっぺんに刺された時に足の甲にピクっとした時点で、記者は「これは効く」と信じ込んだことが、即効で眠気を誘ったことに通じたのかもしれないが、通常は「週に1回のペースで3週続けて受けていただくことをお勧めしています。最初の施術で頭の凝りがある程度解れ状態で次の施術が出来るので、2回目、3回目がより良い状態で始めることができるため、より効果を実感していただけると思います」と前田さんは話す。

ラウンド前日に練習場で付け焼き刃で球を打つよりも、仕事帰りに『頭を整える』ことの方がスコアアップに繋がることは間違いなさそうだ。