文化は違えど、プロゴルファーはプロゴルファー。
似ている部分も多いかと思いきや…。

各国から集まった、個性豊かなメンバーに刺激を受けることも多いようだ。

宮里「アーロン・レイ（イングランド・ツアー2勝）もおもしろいですよね。両手に手袋」

谷原「あー、変わり者だよね。めちゃくっちゃ遅いじゃん、プレーが。練習ラウンドがめちゃくちゃ遅いじゃん（笑）」

宮里「一人で回ってるるのにね」

谷原「1回さ、3番ホールくらいで（レイが）パターやってて、一緒になっちゃって。それで一緒に回り出したの。7番くらいに来たら、また3番ホールに帰ってったからね。
『もう1回3番からいってくる！』って。オレのペースが速かったんだよ。だからグリーン回りとかができなかったみたい。すごい気になってたみたいで、また3番に帰ってった（笑）」

宮里「やつのメモ、色々書いててすごいんですよね。あと、すっげー飛ぶヤツはいっぱいいますよね。オーストラリアの子、ルーカス・ハーバートとか」

谷原「みんな飛ぶよね。ちょっと飛ばない選手、ケジョルセン（注：デンマークのソレン・ケルドセン、46歳、欧州ツアー4勝、平均飛距離277.02ヤード）とかと回ると、ちょっとホッとするもん」

宮里「S・S・P（●インドのS.S.P.チャウラシア、43歳、欧州ツアー4勝、平均飛距離277.15ヤード）とかと回るとね（笑）。ケジョルセン、うまいっすね。あれはヤバうまですね」

谷原「軽いんだよねー、打つのも。チョンチョンって。体小さいしね。優作と同じくらい？」

宮里「僕と同じくらいですね。本当に飛ばねーっす」

谷原「オレより年上だよね」

宮里「だと思いますよ」

谷原「オレらがあっちにいくと、イギリス英語がそうなのか分かんないけど、“ボーイ”って言うじゃん。まあ…、イラッとするよね（笑）」

宮里「馬鹿にされてますよね（笑）」

谷原「“ヘイガイズ！”じゃなくて、“ヘイボーイズ”って。オレより年下に（笑）。オレらのことを知らないし、アジア人は若く見られるじゃん。年下にボーイって言われると、抵抗あるんだよね。こっちは40いってるんだぞ！って。最初20代だと思われてたよね。“えっ、そんないってんの？”って」

谷原「みんなタフだよね。だって、夜7時とか8時くらいに普通にジムいるもんね。いつ飯食ってるんだろうって思うよ」

宮里「で、次の日遅いのかなって思うと早かったり。すごいと思う」

谷原「だいたい日曜に試合終わって、その日に移動して、次の日絶対にいるもんね、月曜。練習か回ってる」

宮里「月曜プロアマあったりするじゃないですか。スイスでしたっけ。月火水にあって、みんないつ移動してきたんだろうって。スタート早いし」

谷原「予選落ちた選手が行ってるんだろうけどね、月曜は。でも飛行機変更するのも高いし。まあ、みんなタフだよね」

宮里「そういえば、欧州ツアーの選手が、タニハラは練習量が異常だ！って言ってましたよ。フランスのロマン・ワテルか、谷さんか（笑）」

谷原「あいつのキャディといつも目が合って。どっちが長くやるか（笑）。でもたまにズルするんだよね！昼過ぎに来てさ（笑）」

宮里「谷さんのほうが、球数は多いですよね。ワテルは1球打つまでがすごい長い」

谷原「キャディも呆れてるよね（笑）」

宮里「残業代出してあげないと相当長いですよねー、あれは」

谷原「キャディさんが可愛そうだったよね。あれでよく体壊れないよね」

谷原「やっぱり、みんなグループで動いてるよね」

宮里「エディ・ペパレル（イングランド・ツアー2勝）は、いつも、なんかワインもって歩いてるイメージありますよね。“あいつ、まだワインもってウロウロしてる！”みたいな。ゴルフ場の帰りとかよく見ますね。誰かからワインもらったなーって」

谷原「みんな適当だよね。あんまりなにも気にしない。何時にご飯食べて、みたいのないよね。空いてる時間に食うみたいな」

宮里「すっごい適当。でも、結構移動とかは一人で動いてますよね」

谷原「ジャスティン・ローズも誰もついてないしね、マネージャーとか。ひとりでバックパックとスーツケース持って、普通に空港にいるもんね。で、普通にエコノミー乗ってるから。190センチ以上あるのに、エコノミーで大丈夫!?って思うよ。ターキッシュから南アフリカに行くときも、普通にエコノミーに6時間くらい乗ってたからね。そう考えると、みんなやっぱりタフだよね」